今日は手術跡の抜糸でした。
手術跡は問題なし。
入院時23キロあって、ポチャっていた杏は1週間で20キロきってしまっていた。それでも…前がポチャだったので、健康体重になったといったところ。
元気だった頃、何度も目指しても届かなかった19キロ代に、僅か1週間で到達してしまった…。
これ以上は減らせない。
退院してからはジアゾキシドという薬、3錠/回✖️2回/日
だったのが、今日からステロイドになりました。
先生が仰るには(ぎゅっとまとめると)
「腫瘍を取っても血糖値が上がらなかった、インスリン値が下がらなかったということは、やはり細胞レベルで播種している可能性がある。あと杏ちゃんの場合は、フラつきから痙攣発作までのスピードが早かった。低血糖のまま、ゆっくり進行していくことが多いのだけど、杏ちゃんの場合は早かったから…。
今は、数ヶ月後にどうなっているかは、断言できない状態です。
…残念ですが。
今日からステロイドを出しますが、それも効かなくなってくる。そうしたら、ジアゾキシドになると思う。
抗がん剤を使う可能性もある。ただそれは癌の進行スピードを遅らせる為。血糖値の急上昇を避ける為、甘いもの、脂っぽいものは控える。食事は頻回。」
ということで、先生の「残念ですが」の言葉がずっと頭の中で聞こえるような、その文字が見えるような感覚。
インスリノーマ宣告を受けてから、手術を決めて、そうしたら1年位はもって、その間旅行に行こう、季節的にも、緊急事態宣言も解除しそうだし、大きい公園へ行こうと、勝手に描いていた近々の未来願望図すら、崩れていく。
それでも、今私にできることは限られていて、それは薬をあげて、強制給餌をすること。
杏が好きな甘いものもあげられない。
ステロイドを飲んで、そのうち効かなくなる…あの痙攣発作が再びと思うと恐怖でしかない。
痙攣発作中は犬は意識が無いらしいが、苦しそうにしか、見えなかった。
涙がぐっと込み上がるけれど、私に出来ることが限られている。それをこなすしか、ない、わけだから。
あの時なんで気付かなかったんだろう、
なんでもっと話しかけなかったんだろう、
なんでもっと沢山遊ばなかったんだろう、
なんでもっと、なんでもっと、あの時、この時…
そう思い、泣くことは、今の杏の状況に何のメリットも与えない。
ご飯をしっかりあげて、側に寄り添って、話すことの方が、杏がいなくなってからの後悔度がきっと違うと思うから。
次はまた1週間後に病院へ。