(たまに、杏への手紙みたいなものを記していこうかなと。)
杏には、ずっと
【私に】ついて歩くように教えてきた。
もちろん、そんなの全然きなくて、引っ張られることも沢山沢山あったけど。
でも、私の都合に合わせてもらったことばかりだった。
博物館に行くから、ディズニーランドに行くから、と、その度沢山のお留守番。
猫もいるから1人じゃあなかったけど、留守番には変わらない。
ガンになって、治らないと診断されて、先生には数ヶ月先どうかも分からないと言われて、なんでもなかった普通の日々が一気になんでもなくない、意味を持った日々に変わった。
もう、キミに
「つけ」とは、言わない。
寝室も別々じゃない。同室。
留守番ももう、よっっっぽどの何か以外、家で猫とぽっちもない。
私が杏について歩くからね。
杏の好きなペースで歩いてってくれ。
ついてくから。