杏がインスリノーマに結びついた異変は、2021/9/4だった。
杏の暮らし方は室内フリーなのですが、
・その日の朝、短いながらも普通に散歩も終えた。
・ご飯は食べず。
というなかで、
午後1時過ぎ、寝ていたところから、よろよろと立ちあがり、(ここまではいつも)歩き方が完全におかしかった。
フラフラしている。進行方向が掴めていない。
その場には家族全員いたのだけれど、私が夫に
私「杏、おかしくない?」
夫「なんか、おかしいね?」
てんかん発作かも⁈と思い、動物病院へ行く!状況を伝えねば!とスマホで動画を撮影。
その動画には
伏せの姿勢で大量に失禁をし、そこから立ち上がり、歩くもやはり方向定まらず、子どもの遊んでいたオモチャを避けることなく踏み、オモチャ箱にぶつかり…
ここまでで12秒。もう耐えられなかった。
撮影をやめ、すぐU動物病院へ電話。
「緊急っぽいのですが、てんかん発作みたいな、歩けないというか…」
とよく分からない状況を説明し、すぐ診てもらえるようにしてくれるということで、今すぐ行って!と、夫に連れていってもらった。
幼児が2人いることと、23キロある杏を抱き続ける腕力がないのもあり、私は家で待機。
そこの病院の担当になった先生…K先生とのやり取りを夫から教えてもらったところ…
目眩を起こしている。実際、”眼振”といって、黒目が左右に揺れている。
メニエールかな?脳かな?
とりあえず血液検査をしますね〜と。
その結果、血糖値が72で、標準よりちょっと少ないね。(他は問題なし)
外注で、結果までちょっと時間かかるけど、念の為インスリンの量も検査しましょう。となり、その日はステロイドを処方してもらって帰宅。
この病院は、考えられる病名があると、病気についての説明の紙をくれるのですが夫が持ち帰ってきたその紙、そこには【インスリノーマ】とありました。
インスリノーマとは〜といったことが書いてありますが、膵臓癌だけど、犬では稀と書いてあったので、稀なら、まさかうちに当たることはないだろう、だから大丈夫だろうと思いつつ、ネットを貪るようにみてみるが、【完治】はなさそうだ…。
そして情報量が圧倒的に少ない。
どんどん探すと、フェレットやヒトのインスリノーマになっていく。
相変わらずフラフラの杏を見て
(まさかね…稀なんだし)
と思う。
でも症状がやけに一致するような…。
そして、数ヶ月前にやった杏の健康診断、やはり低血糖の数値だったことを思い出す。
その時診てくれた先生は
「低血糖だと飢餓とか膵臓腫瘍があるんですけど、杏ちゃんの場合、少しだけだし、朝ご飯食べないで来ているしね。でも念の為、年齢的にもエコー撮らせて下さい。」
と。
でも、その時は、エコーとレントゲンを撮って、何も写っていないから、その日もご飯を食べなかったから、それもあるかな、ということで、先生からは大丈夫の太鼓判をもらい、安心して帰宅したことが過ぎる。
あの時、膵臓腫瘍と聞いて、「えっ‼️」と言ったあと、エコーは問題なしと聞いて安心したことを覚えている。
"稀"なら違うだろう、こんな予後の悪い、しかも稀な癌にそうそう出くわすだろうか。
と色々な可能性、相違点が頭の中をぐるぐると回っていた。
それから数日はスマホでひたすら検索していた気がする。
子どもには申し訳なかったけれど。
次の診察は火曜日。その日にインスリン値の結果が分かる。