杏。14歳。インスリノーマに。私は肺マック&IBSに。

インスリノーマ罹患中の犬のこと、虹の橋に行ってしまった今は、私のペットロス、基礎疾患のコトが多い。

2021/9/10 杏、手術のこと

ずっと下書きに置いてあった記事。

結構ガッツリ書いていたから、アップしてみる。

 

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思い出しながら…

 

9/10 午前10時に病院予約。

夫と、手術する日って絶食だよね?

と話して…ステロイドを与えるのも食べ物にくるんでるけど、それは絶食してないことになるかしら??

と。

 

そんな疑問を動物病院へ電話したら、ステロイドはあげなくても良いよ、朝病院であげるから、と受付の人経由で言われた。

 

夜から絶食、ステロイドなし、朝もなし。

インスリノーマをググりまくった今なら、こんなこと、恐ろしくで出来ない。

でも当時、インスリノーマを楽観的に見ていた私は、夜から絶食&ステロイドなしをした結果…

9/10 朝8時に痙攣発作を起こす。

その日の朝は落ち着きなく、室内をウロウロ、ハァハァ…。

伏せた時に身体を撫でたらビクン!と始まった。

ピクピクとかじゃなく、ビクン!から、白目気味で、体はのけぞっていた。

 

これを点滴するまでの2.30分、繰り返していた。

 

すぐ動物病院に電話して、朝イチに行かせてもらう。

車内でも病院でも痙攣を断続的に繰り返していた。

診察台でもまだ続いていて、低血糖による大痙攣とのこと。

軽く見て、ステロイドをちゃんとあげなかったことを悔やんだ。

 

診察台で主治医の先生がバリカンで脚の一部を刈り、すぐ点滴。多分ブドウ糖

 

このまま手術まで付き添うことができると言われたけれど、

夫は仕事なので、夫を家に帰してからまた来ます!と言ったが、

ブドウ糖投与で落ち着くから、そこから飼い主さんが顔を出すと帰れると思って興奮するから…それなら術後に、と言われ、その時は、点滴されたまま連れていかれる杏を診察室で見送った。

先生は

「全力を尽くしますが、覚悟はしておいてください」

と。

後に先生は、この段階で痙攣発作を起こす事自体ちょっと懸念があったようで、その症状がもう出るなんて…と。

 

先生は元院長先生なのだけど、インスリノーマの子を年10頭程みているからかと思うけど、この「覚悟してください」という言葉が私の理性を保ってくれていた。

 

午後3時過ぎに病院から電話。

2-3ミリのものが2つありました。

手術は成功しましたが、細胞レベルで播種している可能性もまだ残ってはいますと前置き。

(杏は正にその前置きされた状態だったと、後に分かる。)

電話を切ったあと、大泣きした。

手術が成功したことに安堵して、先生に、杏に、感謝した。

 

術後、様子を見にきて良いと言われ、向かった。

杏ちゃん、まだ寝てるから側まで行ってもいいよと言われたけれど…

呼びかけをしなかったけど、なんか…ドア開けたら、頭を上げて…でも私のことは見えてない様子、でも頭を上げて、クゥーーーンと一声。

看護師さんに、起きてません?これ。

目も開いてますし、頭も起こしてますけど…💦

と。

杏のクゥーーーン鳴きなんて、初めて聞いたかもしれない…。

今その日のことを、その時の杏を思い出しても涙が出そうになる。

 

私が来る→家に帰れる→興奮

に繋がりかねないので、ちょっとだけ、声をかけて触れる範囲で撫でて、帰った。

あの子の頭は、身体は、あんなに小さかったっけ?と思った。

 

帰る前に先生から少し説明をされたけど、

血糖値は安定している。やはり取り切れたからだと思う。でも細胞レベルで広がっているかはもう、分からない。見えないから。

因みに、CTにはうつらなくて、試験開腹からの発見。

これからまたインスリン値を測って、それで細胞レベル広がってるかどうか推測できるからと。

まずは、良かったね、と。

 

帰る車の中で運転前にひと泣きしてから帰った。

頑張ってくれた先生、杏に対して、有り難かったし、本当に腫瘍があったんだというショック、それと杏のクゥーーーンが頭から離れない。

 

それまでの杏の異変を歳だからと、軽くみたことが悔やまれた。

杏のことを沢山知りたくて、

愛玩動物救命士」の資格(といっても通信教育、民間資格で大したことはない)を取ったけれど、何も役に立たなかった。

因みに、当時、数万円つぎ込んで、この勉強をし終えて出た結論は

【異変があったら、まずは病院へ診察】

だった。

 

病名の確定までするには、問診、診察、血液検査、さらにはレントゲン、エコー、またまたさらには内視鏡をしたりしないと辿り着けない。

ただ、下痢、それだけじゃ、たまたまフードが合わなかったかもしれないし、隠れた病気があるかもしれない、そんなこと、通信教育でチラっとやっただけで分かるはずもないわけで。

 

とか、そんなことを思い返していた。