昨日から、犬友さんの犬を預かっている。
イングリッシュセッター、だと思う。
仕事の関係で海外に行くため、その間10日ほど、我が家にホームステイ。
私も杏も何度か会っている犬。
男の子で、杏よりでかい。
が、年齢も9歳なのと、性格が大いにあり、大人しい。
杏が病気で辛い時並みに大人しく、食欲もない。
ご飯はウェット専門だからか、下痢。
まだ杏のリードや足拭きタオル、食器等は片付けられていなかった。
杏のタオルと食器と、布団を借りた。
こんな下痢まで引き起こしてペットロスになっている私が預かることに、ちょっと不安もあった。
だけど、来てみたら…
そのコにご飯を用意して、排泄、下痢の処理をして、散歩に行って、時々撫でて話しかけて…
という動作に、心と身体がストンと落ち着いた。何か着地したような、いつものルーティンに戻ったような、当たり前だった日常というか。
その子は、全然キャピキャピしてる子ではないので、話しかけても、名前をよんでも、目立つ反応はしないけど、目がチラッとみて、耳がピクっと動く。
部屋が静かだと、息づかいが聞こえる。
決して仲良しではないけれど、犬がいる、この空間…なんて居心地が良いのだろう…。
やることは増えるけど、それが、日常だった。
やっぱり、犬は、良い…。
と思うと同時に、杏は誰の代わりにもなりえない、唯一の存在だと実感する。
スマホの待ち受けの元気な頃の杏を見るたび、愛おしい気持ちになる。
杏のことを考えない日はない。
常に杏と何をしたっけ、何で喧嘩したっけ、あいつあの時怒ってたなぁ、あんなイタズラもしたよな…
様子がおかしかった時(我々が食べているケーキに見向きもしなかった)、健診で血糖値がすこーし低いけど、少しだから大丈夫と言われ、安堵した。あの時の自分、その時の自分を悔やむ。
健診で気付いてもインスリノーマにはなっていただろうし、原因が不明の病気をどのタイミングで防ぐことができたのかは分からないけど、
毎日、何かのスライドショーみたいに、サッ!サッ!とその時の杏、あの時の私の気持ちがよぎっていく。
あんちゃん、また会いたいよ。